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契約文化

契約書を(形式的にではなく)ちゃんと作る文化とそうではない文化では、長期的にはかなり大きな心理や行動の違いが出てくるのではないかと思い始めた。

もし契約書を結ぶ習慣があるならば、発注主は自分が求めていることを厳密に・具体的に考えなければならないだろう。逆に契約さえちゃんと成立するようなら、それを履行しないかぎりお金は支払わなくて良いのだから、発注相手の実績がよくわからなくても損はしないことになる。

逆に言うと、契約が成立しにくい習慣の文化では、「過去あそこにこう頼んだらこういうものが出てきた」という感覚で仕事を進めていくことになるので、結果として実績のないところは新規参入はしにくいだろうし、立場の強い発注主がぼやっとした発注をして、立場の弱い受注側はタダ働きを強いられる傾向が出てくるだろう。