なぜビジネス文脈でデジタルやデータが流行っているのか
世の中でいえば、amazonやフェイスブック等のデジタル系とされる企業が目立ってデカくなっているからとか、AIみたいにできることが増えている感じがするから、というのがあると思う。
でも、事業というものを真面目に考えてみるとデジタルやデータ活用というところにはビジネス一般に通じるよい事業のポイントがあったみたいだ。
ものすごく雑に言うと、事業というのは、仕入れて、売ることで成立している。売ることに関しては、どれだけお客さんに「価値があるなあ」と思ってもらえるかどうかが重要で、ここにはモノの良さだけでなく心理的な満足感やワクワク感も混ざってくる。
問題は仕入れるところで、たいていこれは企業の内側の話であるが、この領域に関しても一般的に言ってこれができればうまくいくという条件みたいなのがある。その条件は「使いまわせること」「やればやるほどうまくなること」である。おっさんぽく言うと時間・空間に向かってレバレッジが効くということである。
それで、デジタルだのデータ活用というのは上記を満たしている。デジタルやデータはコピーが自由に可能なので、「使いまわす」ことが容易である。またデータは貯まれば貯まるほどより価値を生み出すこともできるので、「やればやるほどうまくなる」にも当てはまる。
イーロン・マスク等、目立った経営者はさいきんビジョンが凄い!などもてはやされているが、聞こえのいいビジョンの背景にはこういったソロバンもきれいに弾かれているのだろう。