ゲームの楽しさよりもゲーム化の楽しさ
ポケモンGOに乗っかって数日やってみて思うこととしては、外をウロウロしながら捕まえたりして集めたりするわけだけど、なんか、こういうこと、子供の頃にやっていたよなあという感じ。
それこそ道路の白線の上を歩くとか、学校で蹴りだした石ころを家まで蹴ってつないでいくとか、勝手にルールを決めて、枠を決めて、ワイワイしていたなと。遊びってそういうことだったよなと。勝手に決めて枠を作ってゲーム化することで、ただの道路、ただの石だったものが、ぜんぜん違う意味を持ってくる。
斬新なルールを持ってくることで、世界が違うものに見えてきて、面白いものとなる。その斬新なルールを考えたり改造したりすることもまた子供にとっての楽しみだったわけだけど、今やそのルールは外から与えられないと楽しめないくらい思考停止してしまったのかなと思うと、すこし寂しい気分。
もしかすると、石ころ蹴りゲームというマイルールに乗っかって一緒に楽しんでくれる友人が今はいないのかもしれない。寂しいことだけれど、すべてのニーズの根本は寂しさでもある。